Frankel、あまりに強し。なんじゃこりゃ。
追いすがる後続を潰す圧巻のレースながらも半ば暴走気味にも映った2000ギニー、前半飛ばしすぎて最後は詰められながらもどうにか逃げ切ったといった印象のStジェームスパレスで、
「次はやばいんじゃね? Canford Cliffs出るし」
と囁かれていたサセックスS。そのCanford Cliffs、前走クイーンアンSで欧州最強マイラーGoldicovaを破ったということもあり、直前で5頭が回避しゲートインしたのはたったの4頭。前半からかっ飛ばすFrankelが逃げきるか、それともガス欠を起こしてCanford Cliffsに差し切られるのか、というのがレースの焦点だったわけだが……。
結果、Frankelの5馬身差圧勝。
潰れるどころか、ゴール前でさらに伸びるとか、どこのサイレンススズカですか。
Canford Cliffsが大きく外によれたのを差し引いても、これはもう完勝と断じても差し支えない。
これでデビューから続く連勝は8に伸び、GIは通算4勝目。カルティエ賞はほぼ確定的として、さて次はどこを使うのか。
順当にマイル路線を歩むのであれば、ジャック・ル・マロワ賞かムーラン・ド・ロンシャンを使いクイーンエリザベスII世S、あるいは前者2つはスキップしてQEからBCマイルといったローテーションも考えられる。問題は未経験の遠征がどう出るかだが。
あるいは、さらなる可能性を求めて10F路線への参戦も考えられる。英インターナショナルから愛チャンピオンS、英チャンピオンSといったあたりが有力か。いかに金看板に傷を付けず実績を積むかで、種牡馬入り後の勝ちが変わるだけに慎重な決断が求められるところだ。
それにしても、父ガリレオが絶好調すぎる。
Frankelだけでなく、キングジョージ勝ちのNathaniel、愛2000ギニー馬Roderic O'Connor、仏牝馬二冠を無敗で達成したGolden Lilac、愛1000ギニーとプリティーポリーSをぶっこ抜いたMisty for Me、愛ダービー馬Treasure Beachと春の欧州で産駒が大爆発。さらに米国ではCape BlancoがマンノウォーSを勝つというおまけ付き。
デインヒルダンサーやモンジューも気を吐いているけど、ガリレオ産駒の驀進の前では霞んでしまう(とは言っても、この2頭も十分に化物クラスの種牡馬なんだけど)。
秋になってもこの勢力図がそっくり持ち越されるか否か。日本馬が複数乗り込む予定の凱旋門賞も含めて、今年の欧州は熱いなあ。
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