今年は超-1やってないねえ。( ・ω・)
年々投稿者も講評者も目減りして、そろそろヤバイかなあとは思ったけど、こんなにひっそり終焉を迎えるとは。
ネットの情報集積性に着目したまでは良かったけど、相互講評システムやら毎年変わるルールやら集計やアンケを公表しなくなったこととかが参加者離れを招いたような気がする。
まあ、元々は共著者探しが目的だったわけで、それが成就されてライターを何人も抱えることができたんだから、無理に存続させる必然性は無いとは思うけどね。
それはさておき。
「かぐや姫の物語」を観終わって、もやっとしたので
勢いで竹取物語書いてみた。くう疲。
あ、書き始めたのは1ヶ月以上前です。さすがにこんな最近まで上映しているわけがない。
ニャー (ノ・ω・)ノ 彡 http://bokkoshi.net/novel3/04.html
もののついでに、サイト改装にも着手して、スマホでも問題なく閲覧できるように対応。
iOS6でしか実機確認してないけど、大丈夫かなこれ。いや、大丈夫ということにしとこう。
一週間で書き上がる予定が、気がついたら年も改まって、文章量も当初想定の4倍に。あ、忘れてた。あけおめ。何がどこでどうしてこうなった。
おかげで、「毎年描こう」と去年決めた年賀絵も描けずじまい。もっとも、馬の被り物した細マッチョにバックでがんがん突かれながらアヘ顔で「あ~ん、う、う、馬並みなのね~♥」と叫ぶおねえちゃんの絵にしようとくだらないことを考えてたから、描けなくてよかったのかもしれない。
とりあえず今年は、サボりまくってた筋トレを再開するところから始めようと思います。目指せ壁殴り代行正社員。
あ、書き始めたのは1ヶ月以上前です。さすがにこんな最近まで上映しているわけがない。
ニャー (ノ・ω・)ノ 彡 http://bokkoshi.net/novel3/04.html
もののついでに、サイト改装にも着手して、スマホでも問題なく閲覧できるように対応。
iOS6でしか実機確認してないけど、大丈夫かなこれ。いや、大丈夫ということにしとこう。
一週間で書き上がる予定が、気がついたら年も改まって、文章量も当初想定の4倍に。あ、忘れてた。あけおめ。何がどこでどうしてこうなった。
おかげで、「毎年描こう」と去年決めた年賀絵も描けずじまい。もっとも、馬の被り物した細マッチョにバックでがんがん突かれながらアヘ顔で「あ~ん、う、う、馬並みなのね~♥」と叫ぶおねえちゃんの絵にしようとくだらないことを考えてたから、描けなくてよかったのかもしれない。
とりあえず今年は、サボりまくってた筋トレを再開するところから始めようと思います。目指せ壁殴り代行正社員。
放置してるわけじゃないですよ
生きてます。
ちまちまとではありますが、ちゃんと(?)更新してます。
更新間隔が数ヶ月単位に及んでることなんて瑣末なことでございます。
とりあえず掌編と、ロアのページを追加。
ってか、ロアに関しては本当に何個かいつ書いたのか分からないネタが紛れ込んでるんだけど……まあいいか。
「真の悦びの歌は、音楽と称していいのか?」と思った方は、「0分00秒」「革命のための音楽」でぐぐってみよう。もっとぶっ飛んだ発想の音楽(?)があることが分かると思うので。
ちまちまとではありますが、ちゃんと(?)更新してます。
更新間隔が数ヶ月単位に及んでることなんて瑣末なことでございます。
とりあえず掌編と、ロアのページを追加。
ってか、ロアに関しては本当に何個かいつ書いたのか分からないネタが紛れ込んでるんだけど……まあいいか。
「真の悦びの歌は、音楽と称していいのか?」と思った方は、「0分00秒」「革命のための音楽」でぐぐってみよう。もっとぶっ飛んだ発想の音楽(?)があることが分かると思うので。
クリスマスなので
一本書いてみましたが、最後の方は勢いだけで書きあげたので、乱文もいいとこです。
一晩置いて、推敲した上でアップいたします。(・ω・)
ただいま23:37。
ぎりぎりで間に合いました。
そりゃ、土壇場で原稿用紙50枚分を書きなおしてれば、ギリギリにもなりますよね。
収集つかなくなって割愛したエピソードもありますし。
やっつけメリークリスマス。
一晩置いて、推敲した上でアップいたします。(・ω・)
ただいま23:37。
ぎりぎりで間に合いました。
そりゃ、土壇場で原稿用紙50枚分を書きなおしてれば、ギリギリにもなりますよね。
収集つかなくなって割愛したエピソードもありますし。
やっつけメリークリスマス。
てのひら・ザ・ファイナル
はい、というわけでまた出ました。ん、出た? 出たね、5日に。
まあ、例によって献本は発売日後だったわけだが。
なお、上の画像をクリックしてもAmazonへは飛びません。いや、何回クリックしようが飛ばないから。
今回は、わりかし後ろの方に掲載です。
まあ、掲載順がどこだからどうってことは無いんだろうけどさ。
ビーケーワン大賞終了っすか
今頃かよ!と言われそうだけど、800文字制限の怪談コンテスト「ビーケーワンの怪談大賞」が、昨年の第9回をもって終了とのこと。
http://goo.gl/1VOA5
何回か本には掲載されたけど、結局受賞できなかったなあ。ネタもちょこちょこ貯めてたのになあ……。
と思ってたら、場所を移して続行予定とのこと。ヒャッホイ。
ひとまずは続報を待つとしましょうかね。(・ω・)
http://goo.gl/1VOA5
何回か本には掲載されたけど、結局受賞できなかったなあ。ネタもちょこちょこ貯めてたのになあ……。
と思ってたら、場所を移して続行予定とのこと。ヒャッホイ。
ひとまずは続報を待つとしましょうかね。(・ω・)
【新刊】怪コレクション「鬼灯」
手元に献本も来たので、解禁ってことでおkかね。

「超-1 2010」のベストセレクション「怪コレクション鬼灯」、発売しますた。
上の画像をクリックしてもオンライン書店には飛びません。
入店までセルフサービスの方向でひとつ。
「超-1 2010」のベストセレクション「怪コレクション鬼灯」、発売しますた。
上の画像をクリックしてもオンライン書店には飛びません。
入店までセルフサービスの方向でひとつ。
俺の夏(塩味)
・超-1 2010……ギリギリ賞金が出ない4位(トップ空位で実質3位。賞金は上位2名に進呈) orz
・てのひら………落選。審査員ベスト50に入ったのがせめてもの慰め。 orz
・リネ2FF………箸にも棒にも引っかからず orz
いろいろ狙った俺の夏オワタ。(´・ω・`)
・てのひら………落選。審査員ベスト50に入ったのがせめてもの慰め。 orz
・リネ2FF………箸にも棒にも引っかからず orz
いろいろ狙った俺の夏オワタ。(´・ω・`)
久方ぶりのサイト更新
前回更新が2009年11月だから、9ヶ月ぶり? 年1回更新かよ。
そんなわけで、久々のコンテンツ追加です。
今回、新たに書き起こした話はナシ。マイドキュメントのファイル群に埋れていたテキストを掘り起こしてはソースに落としこむ、スカベンジャーの如きコンテンツ追加です。若干の修正はしたけれども。
超-1とかbk1とかリネ2ファンフィクションとか一段落したんで何か書きたいなあ、と思いつつも一方で「メンドくせえなあ」とも思っているこの背反。脳内思考をそのままテキストにトレースするデバイスがあればいいのにねえ。
書くのが厭なわけじゃない。着手しようという意志と行動が伴っていないのが問題。執筆自体は楽しいし、ネタもある。けどそれを腑に落ちる着地点に導く作業がしんどい。面倒くさいなこの物臭は。
とりあえず、書こうと思う。
変な体裁を気にしているから前に進めないのであって、形式に囚われずに筆の赴くままに物語を紡げばいいのだと思う。それこそ、今なお恥ずかしげもなく公表し続けている初期のクオリティでもいいじゃない。そもそもの出発点は、読み手云々は抜きにして、頭の中のアイデアを具象化したいという願望があったからじゃないか。書く事は公表するための手段じゃなく、目的そのもの。その原点にいっちょ立ち返ってみようと思う。
構成や文章の巧拙は二の次。つうか、書かないことにはそれらが磨かれることはない。文章も畳水練じゃいかんのです。
まあ、こんな決意をしたところで、いつまで続くかわからないけど。 (´・ω・)
そんなわけで、久々のコンテンツ追加です。
今回、新たに書き起こした話はナシ。マイドキュメントのファイル群に埋れていたテキストを掘り起こしてはソースに落としこむ、スカベンジャーの如きコンテンツ追加です。若干の修正はしたけれども。
超-1とかbk1とかリネ2ファンフィクションとか一段落したんで何か書きたいなあ、と思いつつも一方で「メンドくせえなあ」とも思っているこの背反。脳内思考をそのままテキストにトレースするデバイスがあればいいのにねえ。
書くのが厭なわけじゃない。着手しようという意志と行動が伴っていないのが問題。執筆自体は楽しいし、ネタもある。けどそれを腑に落ちる着地点に導く作業がしんどい。面倒くさいなこの物臭は。
とりあえず、書こうと思う。
変な体裁を気にしているから前に進めないのであって、形式に囚われずに筆の赴くままに物語を紡げばいいのだと思う。それこそ、今なお恥ずかしげもなく公表し続けている初期のクオリティでもいいじゃない。そもそもの出発点は、読み手云々は抜きにして、頭の中のアイデアを具象化したいという願望があったからじゃないか。書く事は公表するための手段じゃなく、目的そのもの。その原点にいっちょ立ち返ってみようと思う。
構成や文章の巧拙は二の次。つうか、書かないことにはそれらが磨かれることはない。文章も畳水練じゃいかんのです。
まあ、こんな決意をしたところで、いつまで続くかわからないけど。 (´・ω・)
近況報告のようなそんな感じ
生きてます
ええ生きてます
生きてます
生きてます、が「生えてきます」に見えるというゲシュタルト崩壊を味わっています。
とりあえず、「ビーケーワン怪談大賞」は送った。
筆が遅遅として進まず、スパートかけたのが三日前。
3編描き上げて推敲完了→投稿したのがついさっき。
相変わらずの崖っぷち人生です。
計画性? なにそれ食えるの?(性的な意味で)
なんて一息つく間もなく、リネージュ2のファンフィクションが開催されるってんで
性懲りも無く1本投稿したろうじゃねえかバッチこい、と思ったけど
とりあえず今日のところはエロ動画でも漁って寝ようと思います。
皆様おやすみなさい。 (・ω・)zzzzz
ええ生きてます
生きてます
生きてます、が「生えてきます」に見えるというゲシュタルト崩壊を味わっています。
とりあえず、「ビーケーワン怪談大賞」は送った。
筆が遅遅として進まず、スパートかけたのが三日前。
3編描き上げて推敲完了→投稿したのがついさっき。
相変わらずの崖っぷち人生です。
計画性? なにそれ食えるの?(性的な意味で)
なんて一息つく間もなく、リネージュ2のファンフィクションが開催されるってんで
性懲りも無く1本投稿したろうじゃねえかバッチこい、と思ったけど
とりあえず今日のところはエロ動画でも漁って寝ようと思います。
皆様おやすみなさい。 (・ω・)zzzzz
どこに繋がった俺の脳
そろそろビーケーワン主催の「てのひら怪談」の開催時期が迫ってるので、ちょこっと書き始めてみた。
日記形式の話にしようとしたので、まずは日付を、と思い
平成十二年六月二十二日(木)
と書き出す。
ここで、「ん、テキトーに書いたけど、これ曜日合ってるのか?」と疑問が頭を過ぎる。
創作とはいえ、さすがにこのあたりの整合性を欠くわけにはいきますまいて。
そこで「万年カレンダー」で調べてみた。
合ってんじゃん。
当てずっぽうとはいえ、1/7の確率をヒットさせるのは単純に嬉しい。この調子で馬券も当たればいいのに、ねえ。
気を良くして、続きを書く。
平成十五年八月三日(日)
またもテキトー。万年カレンダーで調べとけばいいのに、しょうがねえ物臭だなこの男は。
で、再度調べてみた。
やっべ、また当たってる。
ここでちょっと遊び心が湧く。何連続当てられるんだろう、と思い、話の筋に沿って日付をランダムで入れ込んでみる。
平成十七年四月六日(水)
平成二十年十一月十八日(火)
……えっと。
なんで全部的中しているんだぜ?
��連続的中の確率は、1/7*1/7*1/7*1/7=1/2401。
0.04%はありえない数字ではないものの、試行回数はたった1回。
ドンピシャでたどり着くには、低すぎる確率じゃないだろうか。
俺の脳、何を受信したんだ?
とりあえず、話の流れ&文字数的にこれ以上日付は必要ないので、ここで打ち止め。
うーん、この話、書き進めていいのかな?
日記形式の話にしようとしたので、まずは日付を、と思い
平成十二年六月二十二日(木)
と書き出す。
ここで、「ん、テキトーに書いたけど、これ曜日合ってるのか?」と疑問が頭を過ぎる。
創作とはいえ、さすがにこのあたりの整合性を欠くわけにはいきますまいて。
そこで「万年カレンダー」で調べてみた。
合ってんじゃん。
当てずっぽうとはいえ、1/7の確率をヒットさせるのは単純に嬉しい。この調子で馬券も当たればいいのに、ねえ。
気を良くして、続きを書く。
平成十五年八月三日(日)
またもテキトー。万年カレンダーで調べとけばいいのに、しょうがねえ物臭だなこの男は。
で、再度調べてみた。
やっべ、また当たってる。
ここでちょっと遊び心が湧く。何連続当てられるんだろう、と思い、話の筋に沿って日付をランダムで入れ込んでみる。
平成十七年四月六日(水)
平成二十年十一月十八日(火)
……えっと。
なんで全部的中しているんだぜ?
��連続的中の確率は、1/7*1/7*1/7*1/7=1/2401。
0.04%はありえない数字ではないものの、試行回数はたった1回。
ドンピシャでたどり着くには、低すぎる確率じゃないだろうか。
俺の脳、何を受信したんだ?
とりあえず、話の流れ&文字数的にこれ以上日付は必要ないので、ここで打ち止め。
うーん、この話、書き進めていいのかな?
もう4日だよ。遅いよ俺。
LINEAGE2 ファンフィクション
http://lineage2.plaync.jp/event/5thAnniv/0623funfiction.aspx
投下してきますた。
もちろんエロイラスト部門……ではなくてノベル部門に。
来週から公開らしいね。
敢えてどんな話を書いたかは公言しないけど
救いが無い話、とだけ。
これで一次審査で落ちたら(落ちるの?)いいネタになるなあ、と
哀しいまでのピエロ的思考回路の自分に気付いてちょっと凹みますた。
8/11追記
予想通り、1本が一次審査落ちですた。
よりによって投票まで残ったのが、3時間で書いた方とは。何たる理不尽。
まあ、送った瞬間に
「この内容を公に晒すのはちょっとマズいよなあ。落ちるだろうなあ」
て思ったから、想定内ではあるけれども。
もったいないからあとでサイトにうpしとこう。
投下してきますた。
もちろんエロイラスト部門……ではなくてノベル部門に。
来週から公開らしいね。
敢えてどんな話を書いたかは公言しないけど
救いが無い話、とだけ。
これで一次審査で落ちたら(落ちるの?)いいネタになるなあ、と
哀しいまでのピエロ的思考回路の自分に気付いてちょっと凹みますた。
8/11追記
予想通り、1本が一次審査落ちですた。
よりによって投票まで残ったのが、3時間で書いた方とは。何たる理不尽。
まあ、送った瞬間に
「この内容を公に晒すのはちょっとマズいよなあ。落ちるだろうなあ」
て思ったから、想定内ではあるけれども。
もったいないからあとでサイトにうpしとこう。
実話怪談の今後について憶想
最初に。
この文章は、参考書籍を用いずに書かれた、あくまでも俺の主観的な憶想である。明確な裏づけがあるわけでもないし、ましてや素人の戯言である。それを念頭に置いて読み進めて頂きたい。
社会の情報化が進むにつれ、実話怪談もその形態を変容しつつある。
怪談といえば、政治情勢や芸能に等しく、人々の口の端に上るゴシップジャンルである。にもかかわらず、胡散臭い存在とされていたのは、往々にして主観的で報道性を持たず、また理論的な証明や裏づけがなされ難いという性質を怪談が備えていたからである。多くの怪談は、フォークロアとして口頭伝承されるに留まっていた。
テレビやラジオなどで時折特集が組まれてはいたものの、単方向的な情報発信だったため、広く知れ渡る奇譚の母集団自体が少なかった。真贋を見極めるには、情報量が不足していたのだ。
転機は、インターネットの普及であるように思う。
殊に、web2.0の概念による部分が大きい。
無数に散らばる怪談の大半は、聞き手の数が限定された範囲内でのみ語られるものであった。それが、掲示板やブログが普及し、誰でも怪談を披瀝できる環境が形成されたため、情報の享受者が同時に情報の提供者ともなり得たのである。
「私だけの怪談・奇談」は、ネット上に放たれた時点で「多くの人が知っている怪談・奇談」となったのである。
だが問題もある。話の類型化である。
ディテールやシチュエーションなどの細かな相違はあるものの、梗概が似通った話というものが量産されてしまう。これは、情報の累積が進行する過程では不可避の状況ではあるが、そうなると今度は、マンネリ化が進み、それを打破するような斬新さを持つ奇譚が希求される。やがてそれも飽和化すると、今度は語り手の技量に懸かってくる。さらりと書けばありきたりと思われてしまうような話を、如何にして恐怖を煽る「芸能(そう、これはもう芸と呼んでいいだろう)」へと昇華させるか。リアリティが不完全なノンフィクションを、真に迫った描写で書き綴り、読み手の心を抉るこの作業、いやはや難儀としか言いようが無い。
ふと思うのが、実話怪談というジャンルが「先祖帰り」を起こしているのでは、ということである。
古い時代、怪奇譚の多くは、説話集の中に散見される情報源不詳のものであった。歴史上の有名人物にまつわる奇談にしても、伝説じみたものや風聞めいたニュアンスが少なからず込められている。ここには、古代から中世に至るまで日本の風土を支配した超自然的な存在、端的に言えば亡者の「祟り」に対する畏怖の念が露見している。
昔の日本人は、本能的に闇を畏れ、亡者を畏れ、人の強い念を畏れたのだ。
また、民間においては、専ら口頭による情報の拡散があったと思われる。中には、伝言ゲームのように内容が捻じ曲げられ、あるいは改竄され、最終的にはほとんど別の話となって語り伝えられた怪奇譚もあったことだろう。遠くから伝わった話が、さも卑近な者の体験談であるかのような、所謂「FOF(Friend Of Friend)」状態を引き起こしたことも、十分に考えられることである。
情報伝達の不完全さ、未成熟さが生み出す、ごく自然な現象である。
では現代はどうだろう。
実は、さほど変わっていなかったりする。いや、話のFOF化が益々進んでいるとも思えるのである。
先述の通り、情報の共有化が進み、誰もが多くの話のストックを有するに至っている。これを、積極的に怪談と関わらない者に「実は俺の友達が体験した話なんだけど」と騙り、言い伝えたらどうなるか。この先は言うまでもないだろう。実社会のみならず、情報の源泉であるネット上においても、同様の現象が起きている。時には、ペーパーメディアで公開された怪談が、ネット上へ「輸入」されることもある。真贋の境界線が、非常に曖昧なのである。
かつて、情報を一般に提供するのは限定された層であった。それゆえ、取材の末に執筆された「実話怪談」は説得力を持っていた。
それが今では、出所不詳の「実話怪談」が瀰漫し、真偽をつまびらかにする術が無いのが現状である。(もっとも、このことは取材にも言えるのだが……情報提供者が「これは真実なんだ」と声高に主張してしまったらどうしようもない。彼の者の良心に委ねるしかないのだ)
ネット社会は、終端が見通せないほどの発展を続けている。
今後も、有象無象のソースが濫立し、さぞかし我々を愉しませてくれることだろう。しかし、その真偽の程を確かめる手立てはどこにもないのだ。せいぜい、振り回されないように注意するくらいだろうか。
そろそろ、自分でも何が言いたいのか分からなくなってきたのでこの辺で。
この文章は、参考書籍を用いずに書かれた、あくまでも俺の主観的な憶想である。明確な裏づけがあるわけでもないし、ましてや素人の戯言である。それを念頭に置いて読み進めて頂きたい。
社会の情報化が進むにつれ、実話怪談もその形態を変容しつつある。
怪談といえば、政治情勢や芸能に等しく、人々の口の端に上るゴシップジャンルである。にもかかわらず、胡散臭い存在とされていたのは、往々にして主観的で報道性を持たず、また理論的な証明や裏づけがなされ難いという性質を怪談が備えていたからである。多くの怪談は、フォークロアとして口頭伝承されるに留まっていた。
テレビやラジオなどで時折特集が組まれてはいたものの、単方向的な情報発信だったため、広く知れ渡る奇譚の母集団自体が少なかった。真贋を見極めるには、情報量が不足していたのだ。
転機は、インターネットの普及であるように思う。
殊に、web2.0の概念による部分が大きい。
無数に散らばる怪談の大半は、聞き手の数が限定された範囲内でのみ語られるものであった。それが、掲示板やブログが普及し、誰でも怪談を披瀝できる環境が形成されたため、情報の享受者が同時に情報の提供者ともなり得たのである。
「私だけの怪談・奇談」は、ネット上に放たれた時点で「多くの人が知っている怪談・奇談」となったのである。
だが問題もある。話の類型化である。
ディテールやシチュエーションなどの細かな相違はあるものの、梗概が似通った話というものが量産されてしまう。これは、情報の累積が進行する過程では不可避の状況ではあるが、そうなると今度は、マンネリ化が進み、それを打破するような斬新さを持つ奇譚が希求される。やがてそれも飽和化すると、今度は語り手の技量に懸かってくる。さらりと書けばありきたりと思われてしまうような話を、如何にして恐怖を煽る「芸能(そう、これはもう芸と呼んでいいだろう)」へと昇華させるか。リアリティが不完全なノンフィクションを、真に迫った描写で書き綴り、読み手の心を抉るこの作業、いやはや難儀としか言いようが無い。
ふと思うのが、実話怪談というジャンルが「先祖帰り」を起こしているのでは、ということである。
古い時代、怪奇譚の多くは、説話集の中に散見される情報源不詳のものであった。歴史上の有名人物にまつわる奇談にしても、伝説じみたものや風聞めいたニュアンスが少なからず込められている。ここには、古代から中世に至るまで日本の風土を支配した超自然的な存在、端的に言えば亡者の「祟り」に対する畏怖の念が露見している。
昔の日本人は、本能的に闇を畏れ、亡者を畏れ、人の強い念を畏れたのだ。
また、民間においては、専ら口頭による情報の拡散があったと思われる。中には、伝言ゲームのように内容が捻じ曲げられ、あるいは改竄され、最終的にはほとんど別の話となって語り伝えられた怪奇譚もあったことだろう。遠くから伝わった話が、さも卑近な者の体験談であるかのような、所謂「FOF(Friend Of Friend)」状態を引き起こしたことも、十分に考えられることである。
情報伝達の不完全さ、未成熟さが生み出す、ごく自然な現象である。
では現代はどうだろう。
実は、さほど変わっていなかったりする。いや、話のFOF化が益々進んでいるとも思えるのである。
先述の通り、情報の共有化が進み、誰もが多くの話のストックを有するに至っている。これを、積極的に怪談と関わらない者に「実は俺の友達が体験した話なんだけど」と騙り、言い伝えたらどうなるか。この先は言うまでもないだろう。実社会のみならず、情報の源泉であるネット上においても、同様の現象が起きている。時には、ペーパーメディアで公開された怪談が、ネット上へ「輸入」されることもある。真贋の境界線が、非常に曖昧なのである。
かつて、情報を一般に提供するのは限定された層であった。それゆえ、取材の末に執筆された「実話怪談」は説得力を持っていた。
それが今では、出所不詳の「実話怪談」が瀰漫し、真偽をつまびらかにする術が無いのが現状である。(もっとも、このことは取材にも言えるのだが……情報提供者が「これは真実なんだ」と声高に主張してしまったらどうしようもない。彼の者の良心に委ねるしかないのだ)
ネット社会は、終端が見通せないほどの発展を続けている。
今後も、有象無象のソースが濫立し、さぞかし我々を愉しませてくれることだろう。しかし、その真偽の程を確かめる手立てはどこにもないのだ。せいぜい、振り回されないように注意するくらいだろうか。
そろそろ、自分でも何が言いたいのか分からなくなってきたのでこの辺で。