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/´_>`) すいません、
| / ちょっと通りますよ…
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(ノ U
※能力値表記は、スピード・スタミナ・勝負根性・気性・ダート適性 の順ですよ…
※最下段、トータルの横の数字はレーティング(芝/ダート)ですよ…
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ダビスタ96発売から四半世紀以上が経った今、改めて種牡馬リストを眺めると「この時代って父系のバリエーションが多いなあ」としみじみ思う。1996年当時もノーザンダンサー系がマジョリティでミスプロがぐんぐん父系を広げていたけど、近年ではその傾向にますます拍車がかかっている。栄える系統があれば衰える系統も当然あるわけで、ダビスタに登場する父系の今を調べてみたら、1996年時点ではまだ活気があった系統がローカル血統になってしまったり、元よりマイナーだった父系はさらに勢力が縮小してしまい今や消滅寸前となっていたりと、大半が淘汰の荒波に呑み込まれてしまっていた。最新作のダビスタもヘイルトゥリーズンとノーザンダンサーとミスプロだけでリストの大半を占めているしなあ。そりゃ現実の競馬がそうなってんだからゲームもそれに沿うってのは当然ではあるんだけど、こうまでメジャー父系だらけだと情緒ってもんがないよね。現実では冷遇されているマイナー父系から強豪馬を出すってのも競馬ゲームの醍醐味なんだけど、それすら味わえないってのはなんとも世知辛い。
というわけで、DS96に収録されている父系をざっくり俯瞰して、当時の状況と今の状況、DS96における扱いなんかを振り返ってみようと思う。
所有馬が200頭を超えたので、そろそろどの馬が最強なのか確かめることにした。とはいえ、さすがに全頭総当たりってなるとキリがなく、かと言って一戦限りのトーナメント方式も運要素が大きく作用するから力較べにはふさわしくないなあ、てことで、選抜馬だけのリーグ戦形式にした。着順にポイントを割り当てて、その合計が高い馬が勝ちって形式ね。選抜馬とはいえ総当たりはさすがに労力がハンパないので、予選→本戦を行うことにした。試行回数があまり多くないうえに対戦しない組み合わせも存在するけど、厳密性より蓋然性ってことで。
無料種牡馬の話題が出ると今だに名前が挙がるほどの知名度を誇る馬、それがマチカネイワシミズである。それだけ名前が知られるようになったきっかけがダビスタであることは言うまでもないだろう。しかし、マチカネイワシミズがどんな競走馬だったかまで知っている人はそれほど多くはないだろう。
80年代欧州最強馬、桁外れの末脚、「踊る勇者」を意味する馬名などなど、厨二心をくすぐる名馬である。稍重のエプソムで、ラスト1ハロン10秒3なんていうイカれたラップを叩き出せる馬は、今後出現するかどうか。日本に導入されてからも活躍馬を続々と輩出したが直系は先細りの一途で、正直なところ物足りなさを感じはしていた。それが近年になって息子のキングヘイローがBMSとして活躍し、とうとう近年最強と名高いイクイノックスまで出してみせた。海外に目を転じれば、ドバウィやオアシスドリームといった名種牡馬の母系にもその名を見つけることができる。名馬の血は今なお健在である。
ダビスタ96の種牡馬には、4組の兄弟が存在する。
母サクラセダンのサクラトウコウ・サクラチヨノオー、母アンジェリカのサクラシンゲキ・サクラユタカオー、母キャッスルムーンのムーンマッドネス・シェリフズスター、そして女傑ダリアを母に持つディカードレムとリヴリアの兄弟である。弟のほうが種付け料が高いという共通点があるのも面白い。
稀代の短距離王ニホンピロウイナーである。競走馬としても種牡馬としても成功した名馬である。
こういう、特定の条件下では無類の強さを発揮するスペシャリストが個人的にツボなんで、ダビスタでも「この馬から強豪馬を出したろうじゃないか」と意気込んだ時期が俺にもあったわけなんですよ、ええ。
……あったわけなんですが、はい。
この馬、めっちゃキツい!
マルゼンスキーはダビスタ96におけるニジンスキー系種牡馬の筆頭格である。
「いや、DS96のニジンスキー直系トップサイアーはラシアンルーブルだろハゲ」「ヤマニンスキーのことも忘れんなよハゲ」「デコ眩しいんだよハゲ」などなど辛辣な意見が飛んできそうだけど、誰がなんと言おうが心のベストテン第一位はマルゼンスキーなんである。競馬を始めたばかりの頃、競馬場内の映像アーカイブ(今もあるかは知らんけど)で1976年朝日杯3歳Sの映像を観てその凄まじさがインプリンティングされちゃったんだから仕方ないんである。生まれて初めての馬券予想的中が、孫のネーハイシーザーが勝った天皇賞・秋というのもなんだか因縁めいている。
鮮烈なインパクトを残したまま8戦全勝でターフを去り種牡馬入りすると、産駒が中央でも地方でも大活躍。とりわけサクラチヨノオーはダービーを制覇し、父の無念を晴らしてみせた。1988年の日本サイアーランキングではノーザンテーストに次ぐ2位(JRAのみの集計では3位)にランクイン。中央地方合算の産駒通算勝利数1,979勝はシンザン(同1,515勝)やトウショウボーイ(同1,813勝)を凌ぐ成績である。BMSとしても数多の優駿を輩出し、現在もなお多くの馬にその血が流れている。
調査が不十分な領域が多いうえに、解析ではなく観測と推察の結果なので、実際のプログラムとは異なる部分が多々ありそうだけど(たぶん合ってない)、「とりあえずこんな感じになっている」ということを把握するだけでも意義があるかと。
なお、文中のSP=スピード、ST=スタミナの略。
ダビスタ96において、セン馬が活躍する場は限られている。
クラシックとNHKマイルカップはもちろんのこと、この作品が出た当時は天皇賞にも出走できなかった。フェブラリーSと大阪杯はGI昇格前だったし、ホープフルSはGIIIのラジオたんぱ杯だったし、チャンピオンズC(とその前身のJCダートも)は創設すらしていなかった。
唯一の海外レースである凱旋門賞はどういうわけだかセン馬でも出走可能ではあったが、その出走機会は生涯一度だけという世知辛い仕様だった。
そもそもの話、ダビスタの競走馬には距離適性が設定されていないため、戦績を積みつつタイトルを集めていくと、殿堂入りしたときの戦績表がどうしても似たりよったりになってしまう。GIタイトルがぎっしりの戦績表は壮観ではあるけど、どの馬でも同じとなるとやはり面白みに欠ける。
そんなわけで、一風変わった殿堂馬を作ってみた。
導入編を踏まえて、実際にこの馬たちからそれなりに見られるレベルの強豪馬を輩出する血統を考えてみる。アイデア止まりで試してすらいない配合がほとんどなので、実際に強い馬が出るかどうかは知らん。
サラッと提案はしているが、数万頭単位の試行錯誤とリアルラックが必要なうえに、労力を注ぎ込んでもおそらくは(というか、ほぼ確実に)せいぜいメジャー配合の中の下レベル止まり、という結果に終わることだろう。それでもゲーム内で無双するレベルには悠々到達する馬は出せるし、なにより「誰からも見向きもされない種牡馬から、このレベルの馬を出せた」という勲章めいた満足感が得られる。ダビスタなんて半分以上は自己満足の獲得が目的みたいなところがあるしね。
・道のりが長いことを覚悟しておく。
・心が折れそうになったらさっさと諦めてメンタルの保全に努める。
・高望みはしない。究極級は出ないもの、と心得る。
この3つを肝銘して、快適な生産地獄を送っていただければ幸いである。
ダビスタ(以下DS)はの特徴は、どの種牡馬からでもゲーム内無双レベルくらいであれば輩出が可能という点にある。DS96ももちろん例外ではなく「最初にもらう繁殖牝馬の牝系を育てたい」だとか「テュデナムキングの息子で三冠を獲りたい」だとか「フレンチグローリーの子供で凱旋門賞にリベンジしたい」だとかいった多様な需要に応えられる柔軟性を備えており、時間をかければ誰でもエンディングに到達できる程よい塩梅の難易度に設定されている。
それゆえ多くのユーザーに遊ばれたゲームなわけだが、ブリーダーズカップ(以下BC)となると話は別である。GI勝ち負けクラスより数段上の能力が求められ、上位層ともなればゲーム内で設定されている上限値に近いパラメーター値をバランス良く備えた怪物だらけである。「俺のGI10勝馬に勝てるやつおる~?」と粋がり対戦したらこてんぱんにされた、というほろ苦い経験を持つユーザーも少なくないと思う。
ゲーム内無双レベルならどの種牡馬でも、と書いたが、BCのトップ層に関しては事情が異なってくる。「究極レベルを多く輩出する種牡馬」が存在する一方で「どうあがいても究極レベルどころかそこから一枚落ちるレベルの産駒すら生まれない種牡馬」が存在することもまたDSの特徴である。これに関しても、DS96もまた例外ではない。前作の3と比べるとインブリードの効きがやや控えめになったこととスタミナの重要性が増したことに加え、外道配合という禁じ手を封じられ、さらに面白い配合という強豪馬生産の鍵を握る生産要素が導入されたことにより、一部の種牡馬が冷や飯を食う形となったことは否めないだろう。
最弱馬生産をしている最中、ふと思った。
「殿堂馬の最低ラインって、どれくらいなんだろう」
初のGI制覇はほとんど印が付かない人気薄の馬だった、というのはダビスタプレイヤーあるあるだと思う。とはいえ、たまたまガバガバ初心者プレイを許容できる程度の素質の持ち主だったという可能性もゼロではないので、「本当にその馬は弱かったのか?」という疑問にイエスとは答えづらいだろう。
かつて、牧場開設時初期牝馬の産駒を大量に生産していた時期に、能力値[87・51・38・64]という馬でクラシック三冠をはじめGIを大量に獲ったこともある。最終的に殿堂入りまで果たしちゃったんだけど、改めて見るとひどいパラメータだな。なんでこの馬、凱旋門賞に出走できたんだろ。
長らく、このあたりが殿堂馬の最低ラインだと思っていたが、最弱馬ンョハー号の母(チンポニキッス号。我ながら最低のネーミングだな)でGI獲りを果たしたことによってこの認識を改める必要性が出てきた。
――もしかして、もっと低いパラメータの馬でもいけるんじゃね?
「とんだ思い違いだった……あそこはまだ底なんかじゃなかった……。下り階段の途中、踊り場……。本当の底はさらに深い場所にある……!」
ダビスタの遊び方は3つに大別される。
1つ目は、愛馬を走らせることを楽しみアクシデントも許容する「ほのぼのプレイ」。
2つ目は、とにかく強い馬を生産することに心血を注ぐ「強豪馬生産プレイ」。
そして3つ目が、とにかく弱い馬を目指す「最弱馬生産プレイ」であるのは周知かと思われる。
どの馬よりも遅くゴールする馬作りを第一義に掲げるこのプレイは、目指す地点が頂点と底辺の違いがあるだけで、強豪馬生産と地続きであると言って過言ではない。
……いや、んなことねーか。
そもそも最弱馬生産は、ダビスタ3の時代に「強豪馬レースについていけなくなったエンジョイ勢でも手軽に頂点(=底辺)を狙える場があってもいいじゃないか」って趣旨のもとに提唱されたプレイスタイルだったし。どちらかといえば、ほのぼのプレイの延長上になるのか。
言わずと知れた1998年クラシック世代の二冠馬である。
皐月賞では横山典Jに初のクラシックタイトルを獲らせ、ダービー4着後の休み明けに出走した京都大賞典ではメジロブライト以下古馬陣の向こうを張って堂々の逃げ切り、続く菊花賞は後続を惑わす巧妙な逃げで京都競馬場を青空にした。
通算成績は13戦7勝。1年半ぶりの復帰戦にして結果的に引退レースともなった2001年天皇賞・春を除く12戦で掲示板を確保した堅実派でもある。個人的には、98年クラシック世代の中で最も好きな馬だった。
ダビスタ96(以下、DS96)でこの稀代の逃げ馬を再現したくなったので、やってみた。
単に強い馬を作るのではなく、血統や毛色はもちろんのこと競走成績の再現も目指す。
(システム上、絶対に再現できないレースもあるがそれは後述する)
ダビスタ99であればフェイバリットエス(シスターミルがモデル)にシェリフズスターを種付けするだけの話なのだが、ダビスタ96が発売された当時セイウンスカイはまだ牧場で馴致の真っ最中だったうえにセイウンスカイが初仔だったため、当然ながらフェイバリットエスは登場しない。
そんなわけで、まずは母馬の生産から着手する必要がある。
とはいえ……。