【ダビスタ96】スピードとスタミナが最弱級でもサブパラが揃えば殿堂入りできる説

最弱馬生産をしている最中、ふと思った。

「殿堂馬の最低ラインって、どれくらいなんだろう」

初のGI制覇はほとんど印が付かない人気薄の馬だった、というのはダビスタプレイヤーあるあるだと思う。とはいえ、たまたまガバガバ初心者プレイを許容できる程度の素質の持ち主だったという可能性もゼロではないので、「本当にその馬は弱かったのか?」という疑問にイエスとは答えづらいだろう。
かつて、牧場開設時初期牝馬の産駒を大量に生産していた時期に、能力値[87・51・38・64]という馬でクラシック三冠をはじめGIを大量に獲ったこともある。最終的に殿堂入りまで果たしちゃったんだけど、改めて見るとひどいパラメータだな。なんでこの馬、凱旋門賞に出走できたんだろ。
長らく、このあたりが殿堂馬の最低ラインだと思っていたが、最弱馬ンョハー号の母(チンポニキッス号。我ながら最低のネーミングだな)でGI獲りを果たしたことによってこの認識を改める必要性が出てきた。
――もしかして、もっと低いパラメータの馬でもいけるんじゃね?

「とんだ思い違いだった……あそこはまだ底なんかじゃなかった……。下り階段の途中、踊り場……。本当の底はさらに深い場所にある……!」

【ダビスタ96】そういえばタイムオーバーって生で見たことないな


 

ダビスタの遊び方は3つに大別される。
1つ目は、愛馬を走らせることを楽しみアクシデントも許容する「ほのぼのプレイ」。
2つ目は、とにかく強い馬を生産することに心血を注ぐ「強豪馬生産プレイ」。
そして3つ目が、とにかく弱い馬を目指す「最弱馬生産プレイ」であるのは周知かと思われる。

どの馬よりも遅くゴールする馬作りを第一義に掲げるこのプレイは、目指す地点が頂点と底辺の違いがあるだけで、強豪馬生産と地続きであると言って過言ではない。
……いや、んなことねーか。
そもそも最弱馬生産は、ダビスタ3の時代に「強豪馬レースについていけなくなったエンジョイ勢でも手軽に頂点(=底辺)を狙える場があってもいいじゃないか」って趣旨のもとに提唱されたプレイスタイルだったし。どちらかといえば、ほのぼのプレイの延長上になるのか。

【ダビスタ96】セイウンスカイを再現してみた

 セイウンスカイ

言わずと知れた1998年クラシック世代の二冠馬である。
皐月賞では横山典Jに初のクラシックタイトルを獲らせ、ダービー4着後の休み明けに出走した京都大賞典ではメジロブライト以下古馬陣の向こうを張って堂々の逃げ切り、続く菊花賞は後続を惑わす巧妙な逃げで京都競馬場を青空にした。
通算成績は13戦7勝。1年半ぶりの復帰戦にして結果的に引退レースともなった2001年天皇賞・春を除く12戦で掲示板を確保した堅実派でもある。個人的には、98年クラシック世代の中で最も好きな馬だった。

ダビスタ96(以下、DS96)でこの稀代の逃げ馬を再現したくなったので、やってみた。
単に強い馬を作るのではなく、血統や毛色はもちろんのこと競走成績の再現も目指す。
(システム上、絶対に再現できないレースもあるがそれは後述する)

ダビスタ99であればフェイバリットエス(シスターミルがモデル)にシェリフズスターを種付けするだけの話なのだが、ダビスタ96が発売された当時セイウンスカイはまだ牧場で馴致の真っ最中だったうえにセイウンスカイが初仔だったため、当然ながらフェイバリットエスは登場しない。
そんなわけで、まずは母馬の生産から着手する必要がある。
とはいえ……。

【ダビスタ96】所有馬パスのレーティングについて

ぶゎはははは

 説明不要のビッグタイトルであるこのゲーム、合点がいかない箇所が多々見受けられる。
 例えば、バラモスを倒すとアリアハンに強制送還されるわけだけど、町に入ると

最大の謎。

 こんな感じで住人が待ち構えてるのよ。
 つかさ、戦ってたのついさっきなんだぜ? 噂にしちゃ伝わるの早すぎないかこれ。共同通信でもここまで情報キャッチ早くねえだろ。
 それはひとまずさて置き、町の人に話すと

ありがとう。

 とまあ、こんな風に賞賛されるわけだが

守銭奴め。

 何事も無かったかのように業務に励むこの人は、ある意味大物だと思う。
 ここで王様に会う前に夜にして城に行くと

冷たいなオイ。

 こんな風に冷たくあしらわれます。救世主に対して、あんまりな対応だと思う。
 しょうがないので一晩明かしてから城へ赴く。

夜と態度違うぞオイ。

 いや、嘘言えよお前。昨日は「王様はもう寝た」って言ったじゃんかよ。全然待ちかねてなかったじゃん。つか、「お待ちかね」ってほうが嘘なのか? 世の中鬼だらけだよ。

 さて、情報伝播速度の異常なまでの高さが疑問として残っていたわけだが、聞き込みを行った際に得た町の住民の証言で、謎が一気に解明された。 

驚愕の事実!

 なるほど!
 アリアハンの兵士が、こっそり後を付けて来てたのか! 納得!
 そんで、倒したのを確認してすぐさまアリアハンに帰還して……

 て、傍観してないで手伝えや兵士ども。

 そもそも、どうやってバラモス城に潜入出来たんだ? あそこで普通に行動できるくらいの戦力を有してるなら、オルテガとかに頼らなくてもよかったんじゃないか?
 考え出すとキリがないな。最初にハマってた頃には気にもしてなかったが、こうして見ると至るところに不整合な点が散見されるねこのゲーム。もう、「ゲームだから」「ファンタジーだから」で済まされないレベルだぞ。
 他にも、
「何でオルテガは勅命であるはずのバラモス討伐をスルーして、直接ゾーマ城に乗り込んだのか?」とか
「オープニングでオルテガの遺品捜索がなされた報告の場面があるが、そもそも誰が火山口の死闘を知りえたのか?」
とか
「オルテガ出征の際に主人公は赤ん坊→オルテガ、ムオルで行き倒れ→村の少年が発見する→オルテガ、火山で消息不明。この時勇者はまだ子供
 なはずなのに、ムオルの少年がまだ子供のままなのは一体何故?(しかも、オルテガに遊んでもらったのをつい最近のように思ってる節があるし……オルテガを発見したのが乳児の頃なら時制は合うけど、どう考えても不自然すぎる)」
とか……挙げたらキリがないな。特にオルテガ関係は。魔法の玉無しでアリアハンをどう脱出したのかとか、ジパングまで行っといてオロチは放置かよ、等等……。
 そりゃあ多少の不整合は目を瞑るにしても、だ。ちょっと考えれば辻褄が合わないシナリオってどうなのよ? アマチュアのオナニーならともかく、売り上げ数百万本のキラーソフトのシナリオですよ? 子供だからわかんねえだろ、とでも考えてたのかねえ。

 閑話休題。別のネタに移ろう。

 一回クリアすると、勇者をルイーダ酒場に放り込めるので

メラゾーマ連発。

 こんな感じで勇者抜きでゾーマ討伐も可能です。今更って感じだが。
 そのままラダトームに帰還すると、勇者不在のまま歓迎されるわけだ。

ナイスボケ。

 こんな節穴eyesな兵士に城の守備を任せて大丈夫なのかラルス王。
 ファミコン版だと、先頭のキャラが勇者ロトとして崇め奉られちゃうわけだが、スーファミ版は一味違う展開が待っている。

 理由は知らないほうがいいよ。

 ゾーマ倒しに行っちゃったら元の世界に戻れないもんな。今頃、実家でのほほんとしてるんじゃね?
 などと黒い理由を腹の底に押し込めたまま話は進むのだが

ゾーマより凶悪だなコイツ。

 ここで天からの「ちょっと待った」コール。

マジスカ!

 まさか……。

泣ける…

 ババーン、と勇者召喚。
 勇者もさぞかし驚愕しただろう。アレフガルド軟禁を免れてアリアハンで悠々自適に過ごしてたのに、気付いたらラダトーム城だもの。しかも、二度と元の世界に帰れないんだぜ。たちが悪いドッキリだぞこれ。
 ってか、マジでひどいなルビス様。本人の意思完全無視で、アレフガルドに強制転送ですか? ホントは邪神なんじゃねえのコイツ?
 そんな事も知らない王様は「何と不思議な……」などと絶句してみせた後、

勇者の本音。

などと、クソほども嬉しくないローカルな称号を押し付けてくる。
 勇者にしてみりゃ、たまったもんじゃないだろうな。ある意味罰ゲームだろこれって。

そりゃあ……ねえ。

 ショックのあまり海に身を投げた、に10万ゴールド。

 さて、クリア後はオルテガを蘇生させることが可能なわけだが、勇者を死なせた状態で家へ行くと

すいませんお母さん。

 夫が居ないときは、我が子の亡骸をすぐに確認できたんだけどねえ……愛は盲目、オルテガ>子供、てところなんでしょうか。

 にしても、SSまで撮って何してるんだろう。暇だな俺。