80年代欧州最強馬、桁外れの末脚、「踊る勇者」を意味する馬名などなど、厨二心をくすぐる名馬である。稍重のエプソムで、ラスト1ハロン10秒3なんていうイカれたラップを叩き出せる馬は、今後出現するかどうか。日本に導入されてからも活躍馬を続々と輩出したが直系は先細りの一途で、正直なところ物足りなさを感じはしていた。それが近年になって息子のキングヘイローがBMSとして活躍し、とうとう近年最強と名高いイクイノックスまで出してみせた。海外に目を転じれば、ドバウィやオアシスドリームといった名種牡馬の母系にもその名を見つけることができる。名馬の血は今なお健在である。
というわけでダンシングブレーヴである。ダビスタにおいては96に配信種牡馬として登場したのが初出で、次作PS版ではレギュラー種牡馬入りした。DS96発売当時の日本では産駒がダンシングサーパスくらいしか走っておらず、海外実績に準拠してか距離適性は中長距離寄りに設定されている。パラメータも底力A実績Aで安定はB、そのうえ成長型は晩成。強豪馬を出す下地は揃っている。なんぼパスワードの公表が遅かったとはいえ、なんで人気が出なかったんだろう。
……って、やっぱ血統構成ですよね、はい。
面白系統はファロスとフェアウェイの2本。ノーザンダンサー直系なのに、クロスゴリゴリで攻められる血統でないことは自明だ。同系配合だと面白配合は成立せず、ニックスにしても母父に使えるのはメジロデュレンとトウショウルチェーくらい。実に悩ましい種牡馬である。
面白とインブリードを両立させようとすると母父に使える種牡馬は自ずと限られるので、以下の配合は全て非TSL牝馬産である。
母父メジロティターン配合

ネイティヴダンサーとサーゲイロードを活かしたいので、初代配合はプリンキピア(シルクスクリーンなどでも可)×ゲイメセンで決定。底力アップの血とかトムフールも活かしたいけど、スカイダイヴィングから始めるのも味気ない。
Example
- ジードテウルギア 牡5 131/109/98/69:3 黒鹿毛 514kgZeed Theurgy
- ダンシングブレーヴ×メジロティターン×ゲイメセン×プリンキピア
SP×1、SP◎×1、ST×2 面白
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131/中ST/98/69型はわりとどんな種牡馬からでも出るけど、これだけ薄いクロスでニックスが無い配合でも出現してしまう。544kg型ならST120近くはあったんだろうけど、さすがにそれは望み過ぎか。なお、ダンシングブレーヴのSP131-514kgはスタミナが115まで伸びるけど、BMSがメジロティターンだとこの辺りが限界。BMSアンドレアモンだと肌馬作りの段階でクロスがヒンドスタン1本しか発生しないため基礎値が足りないので、この馬より低いスタミナの産駒しか出現しない。
母父Pleasant Colony配合

上述の配合から、母父のメジロティターンをプレザントコロニーに変えただけ。底力AA重ねで採用ラインの変化を狙う。なお、BMSプレザントコロニー(というか底力AAの重ね)では、上記の131/ST/98/気-11型が出現しない。
Example
メジロデュレンニックス配合

サーゲイロードを利用するニックス配合プランの場合、母系にゲイメセンが入る→トウショウルチェーが使えない→自動的にメジロデュレンが母父、という厳しいルートしか残らなくなる。
Example
Example
母父Woodman配合

ネイティヴダンサーとサーゲイロードに加え、トムフールとノーザンダンサーも使える。ニックスにはならないものの、メジロデュレン牝馬よりスタミナ基礎値を高く取れる(10程度だけど)うえに面白AA重ねも適用される。
Example
てか、ダンシングブレーヴって非面白でもよくない?
ダンシングブレーヴはパラメータが優秀だし、ND直系ということで血統表内には有効な血がぎっしり詰まっている。しかし、それらを全て活用しようとすると面白配合が成立しない、というジレンマが常に付きまとう。それならいっそ、非面白でもよくないか? 面白配合に拘泥したところで産駒のバリエーションは少ないし、スピードが伸びる反面、スタミナは微妙なラインの馬ばかりだし――。
そんな考えに行き当たったので、試してみた。
Example
- ジードガンシップ セン5 121/119/96/79:2 鹿毛 470kgZeed Gunship
- ダンシングブレーヴ×スイフトスワロー×オグリキャップ×シルクスクリーン
SP×2、SP◎×3、ST×3、底力×2 非面白
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とは言ったものの、結局はネイティヴダンサー多重クロスにBMSスイフトとという、ひねりも工夫も無い配合なんだけどね。今まで生産した馬の下位互換みたいな能力程度しか出ないだろ、とほとんど期待していなかったのだが、まさかSランクが出るとは思わなかった。第一線級に比べるとこぢんまりしたまとまり方ではあるけど、非面白ということを考えれば当然かな。てか、非面白限界値から-8は上々の部類。ちなみに、ワイルドアゲイン×ミッドナイトアールティだとこの能力値の産駒を産める肌馬が出現しない。
Example
- デーヴァダーシー 牝5 124/116/77/70:0 黒鹿毛 470kgDevadasi
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ダンシングブレーヴ×Wild Again×ボーイミーツガール
SP×5、SP◎×2、ST×3、底力×3 非面白
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ダンシングブレーヴの牝馬配合は面白でもそれほど突き抜けた馬が誕生しないので非面白で。ジードガンシップの配合でもちょい微妙だったので、サーゲイロードを活かしたかったのもあったのでボーイミーツガール始祖にしてみたら、スピスタクロス3本にネアルコとニアークティックが加わったのが奏功したのか、わりとまとまった能力の牝駒が出てくれた。合計値ではもうちょい上も出るし、面白配合でSP131も出るには出るけど、トータルバランスの良さでひとまずこの馬を採用。他の強豪牝馬に比べると一枚落ち感は否めないけど、これでもダンシングブレーヴ牝馬の中でもかなりマシなほうなのよ。
ボツ配合
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ダンシングブレーヴ×トウショウルチェー×メイワパッサー×プリンキピア
母母父のゲイメセンをメイワパッサーに変更することで、トウショウルチェーを母父に使うことが可能となる。トムフールのクロスは増えるけどサーゲイロードのクロスが消えるためスタミナが思うように伸びず。 -
ダンシングブレーヴ×Wild Again×ミッドナイトアールティ(非面白)
トムフールが増えた分いい感じになるかと期待したけど微妙。そこそこレベルの馬は出るんだけどね。この配合はやっぱり面白が成立したときに本領を発揮する感じかな。
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