【ダビスタ96】強豪馬deマチカネイワシミズ

無料種牡馬の話題が出ると今だに名前が挙がるほどの知名度を誇る馬、それがマチカネイワシミズである。それだけ名前が知られるようになったきっかけがダビスタであることは言うまでもないだろう。しかし、マチカネイワシミズがどんな競走馬だったかまで知っている人はそれほど多くはないだろう。

デビューから3連勝で挑んだ菊花賞はメジロデュレンの7着。年明け初戦の阪神大賞典でメジロボアールの2着に入ったものの骨膜炎を発症。復帰は叶わず、そのままターフを去ることとなった。通算成績5戦3勝。
底を見せてはいないものの、際立った実績があるとも言い難い。それでも種牡馬入りできたのは、父が名種牡馬ファバージ、祖母が名牝スターロツチ、全兄に皐月賞馬ハードバージという良血に拠るところが大きい。無料種牡馬として供用されたが活躍馬を出すことなく用途変更となり、本馬のその後は杳として知れない。

前置きが長くなった。ダビスタのマチカネイワシミズに移ろう。

初登場はダビスタ2。ゲーム内でも史実通り種付料無料に設定されていたため、牧場開設時のお助け種牡馬として重宝された。インブリード至上主義のダビスタ3では、プリンスリーギフトと2本のナスルーラのクロスがバチバチに効くようになったため「無料のくせにとんでもないスピードお化けを出す種牡馬」としてその存在がひときわクローズアップされた。ナノフラッパーやボドニアンティークなどナスルーラ持ちの牝馬との親和性が高く、とりわけオオシマナギサとの間に強烈なスピードを有する産駒を輩出することで知られたため、牧場開設時にオオシマナギサが出るまでリセマラしたオーナーも少なくない。「マチカネイワシミズといえばオオシマナギサ」とワンセットで語られるケースがほとんどなのも頷ける話である。のちのシリーズではムーンライトパレスやカリスタグローリなどが無料種牡馬として登場したが、マチカネイワシミズほどの知名度を得るには至らなかったように思う。

ダビスタ96では往時の暴力的な爆発はすっかり鳴りを潜めはしたものの、スピードだけならBC級の産駒を輩出するポテンシャルは健在。ひたすらに高合計値を追うのもいいけど、こういう種牡馬を極めてこそのダビスタラーではないだろうか。


ナスルーラ2本にプリンスリーギフト、ネアルコとスピードアップの血は十分ではある一方、スタミナアップの血はゼロ。スタミナの重要性が上がった96でこれはなかなか厳しい。
一応ニックス対象もいるけれど、相手はパスワード種牡馬のアサカシルバーのみ。おまけにアサカシルバーは気性C。いくらマチカネイワシミズが実績C安定Cとはいえ、スタミナ基礎値の上限58は心もとない。おまけにフェアウェイ系持ちなのでプリンスリーギフト系締めの始祖牝馬の定番フキノトウが使えず、ファバージ産駒なのでテスコボーイも無い。お手軽種牡馬に見えるが、深掘りすると実はわりと厳しい種牡馬であることがわかる。

母父カコイーシーズ配合


ファロスフリーBMSの中でナスルーラを使えるのはカコイーシーズだけ。プリンスリーギフトとナスルーラ2本で、スピードダブルアップクロスは計5本になる。ここへさらにネアルコも使えたら完璧だったんだけど。

Example

ジードハチマン セン5 125/101/96/79:2  栗毛 506kgZeed Hachiman
マチカネイワシミズ×カコイーシーズ×マノンレスコ

SP◎×5 気性難 面白

マチカネイワシミズの中でもかなり好バランスの部類。スタミナアップ要素ゼロなのにST101はえらい。マチカネイワシミズの馬名は石清水八幡宮が由来らしいけど、この馬の名前を付けたときは全くそこらへん意識していなかった。

Example

ジードスカベンジャ 牡5 127/106/99/49:1  黒鹿毛 506kgZeed Scavenger
マチカネイワシミズ×カコイーシーズ×マノンレスコ

SP◎×5 気性難 面白

スピスタ根性までは、マチカネ産駒の中でも最高峰。ただただ気性が残念。ハマれば強いけれど、たいていはパドックでぶんぶん首を振っている。けど、「やっぱマチカネイワシミズの子供はこうじゃなくちゃな!」て気持ちにさせてくれる。

Example

ジードピルピル 牡5 134/56/90/73:2  黒鹿毛 484kgZeed Pil Pil
マチカネイワシミズ×カコイーシーズ×ツガルオトヒメ

SP×1、SP◎×4 気性難 面白

ナスルーラ2本内包のマチカネイワシミズはスピードが伸びやすいので、SP134も出る。ただ、母がマノンレスコだとプリンスリーギフトクロスのせいで超晩成型が出なかったので、ネヴァーセイダイ持ちのツガルオトヒメを採用。スタミナがなさすぎて逃げ先行だとマイルでも直線で失速してしまうけど、1200ならギリギリ守備範囲。

母父ブレイヴェストローマン配合


母父カコイーシーズ配合と双璧をなすマチカネ締め定番配合。ナスルーラとネアルコを同時に使えるのがおいしい。始祖牝馬はネアルコをもう1本稼げるスカイダイヴィング一択になりがち。

Example

ジードグンダリ セン4 124/93/99/79:2  鹿毛 456kgZeed Gundali
マチカネイワシミズ×ブレイヴェストローマン×スカイダイヴィング

SP×2、SP◎×2、底力×2 気性難 面白

スピードはもちろん、マチカネ産駒にしてはスタミナもそこそこあるうえに根性がMAXなので、中距離までならこなしてしまう良駒。

Example

ジードクロアズキ セン5 124/109/87/79:0  黒鹿毛 488kgZeed Kuroazuki
マチカネイワシミズ×ブレイヴェストローマン×スカイダイヴィング

SP×2、SP◎×2、底力×2 気性難 面白

グンダリよりスタミナ面が強化されているが、引き換えに勝負根性はBC級に届いていない。ただ、ゲーム内に限ればこれで十分な数値で、凱旋門賞くらいなら6馬身差で圧勝できる力はある。

ニックス+インブリード配合


というか、母父はアサカシルバーで固定なんだけどね。TSLは無理にしても、安定Cのおかげでその辺は目をつむれる。2代目以前の自由度が高いのも特徴的。

Example

ジードヤマアラシ セン4 114/113/99/79:3  芦毛 440kgZeed Yamaarashi
マチカネイワシミズ×アサカシルバー×ナノフラッパー

SP◎×5 早熟化 気性難 非面白

マチカネイワシミズの非面白はSPだけ爆発上限に達しても全然跳ねないのでニックスを足してみた。合計値こそマチカネ最高レベルで根性もMAXだけど、スピードが低いのでBCには向いていない。ダート適性は3なので、ダートのほうがいい勝負になる。単純にスピードを跳ねさせたいなら、やっぱ面白+ナスルーラ多重のほうが無難ね。

マチカネイワシミズはナスルーラとプリンスリーギフトをガン積みすれば爆発上限に余裕で到達するため、非面白配合も一応有効ではあるけど、そこまでしなくてもスピードと根性が高いレベルでまとまりやすいので、よほどのこだわりが無いなら非面白に拘泥する必要は無いかな。ほのぼのプレイならお手軽に高スピード馬を引けるから有用ではあるけどね。


マチカネイワシミズ 初代配合について

手軽に超スピード馬を生産できる配合として名を馳せたマチカネイワシミズ×オオシマナギサ配合は、96においては非面白配合のため3ほどの爆発力は無いとされることが多い(その影響か、発売当初には「96で危険配合は終わった」という認識が広まったが、実際のところ終わったのは外道配合をはじめとする超危険配合だけだったことはご承知の通り)。
だがそれはあくまでも、「面白配合のSP爆発馬と比較して」という話である。
ナスルーラ4本、プリンスリーギフ1本のほか、ネヴァーセイダイとネアルコのクロスも重なるため、スピードの爆発力は上限に限りなく近い。P110以上が出る確率は14%に達し、SP120も0.1%の確率で出現する(確認されている上限値は、超晩成ボーナス込みで124)。
マチカネ初代配合は全般的に「スピードは高いのにスタミナが1桁とか根性と気性が終わってる馬」が多く出る傾向にあるけど、中にはゲーム内であれば殿堂クラスの能力値を持った馬もいたりする。例えば、こんな産駒。

Example

ジードタロイモ セン4 120/108/80/79:1  黒鹿毛 500kgZeed Taroimo
マチカネイワシミズ×エドムラサキ

SP×2、SP◎×5、底力×2 早熟化 気性難

エドムラサキは「牧場開設時にエドムラサキを引いたら勝ち確」と言われるほどマチカネイワシミズとの親和性が高く、こんな能力の馬まで産んでしまう。根性が80なのでBCではちょっと苦しいけど、ゲーム内で無双するには十分すぎてお釣りが来るレベル。なお、オオシマナギサとの間にも同型が出る。

これ以外にも、ナノフラッパーやボドニアンティーク、ブランドタイアップ、デミタスカップとの配合でも優秀な産駒が出る。
3ほどのインパクトはないけれど、96でもマチカネイワシミズの爆発力は健在なのである。

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