ネイティヴダンサー系~レイズアネイティヴ系・エタン系

現代競馬における4大メジャー父系の祖(ノーザンダンサー、ナスルーラ、ターントゥ、ネイティヴダンサー)の一頭に数えられるネイティヴダンサーではあるが、「ネイティヴダンサーの隔世遺伝」という言葉が表す通り、直仔より孫に大物が多いという特徴がある。レイズアネイティヴの仔ミスタープロスペクターとアリダー、ダンキューピッドの仔シーバード、ダンシングキャップの仔オグリキャップなど、歴史的名馬は計ったようにネイティヴダンサーから1代離れている。

ダビスタ96にはネイティヴダンサー直系種牡馬が13頭収録されており、うち9頭がレイズアネイティヴ系、3頭がエタン系である。当然ながら、すべての馬が血統内にネイティヴダンサーを持っており、ナスルーラやグレイソヴリンでスピードを補強できたりレイズアネイティヴで底力アップを狙えたりと血統面で魅力的な馬が多いが、多くはパラメータが中途半端なせいで締め種牡馬としてはややパンチ不足で、どちらかと言えば母父や母母父として活用される機会が多い。

フェアウェイ系・トムフール系

このページでは今やファラリス系の中で傍流となったフェアウェイ系とトムフール(ファラモンド)系について扱う。
ファロスの全弟にあたるフェアウェイは英愛リーディングサイアーを4度獲得した名種牡馬で子孫にも名馬が多かったが、70年代あたりから勢力を失い始めたところに後述する悲劇の数々が追い打ちとなり、現在ではもはや風前の灯となっている。ファラモンドを祖とするトムフールの系統は、直系こそ細いラインで辛うじて繋がっている状況ではあるがこちらも崖っぷちに立たされている。両系統ともに1996年の時点でもすでに衰退が進んでおり、DS96に登場するフェアウェイ系種牡馬は3頭(これ以前の作品には名競走馬にして迷種牡馬のグランディもいた)、トムフール系はメイワパッサー1頭だけである。

ハンプトン系~ハイペリオン系・ファイントップ系・サンインロー系

ダークロナルド系の種牡馬は20世紀中盤までは大きな勢力を誇っていた血脈ではあったが、現在ある程度の規模を維持しているのはわずかなハイペリオンの末裔くらいで、他の系統は消滅しかかっている。ドイツ土着の血統として知られるアルヒミストの系統も近年では活躍馬が出てこず存続が危ぶまれている。

ダビスタ96にはハイペリオンから分派したオーエンテューダー・ロックフェラ・カーレッド・オリオールの系統、サンインローの直系、アーティスツプルーフを祖に持つファイントップ系の種牡馬が13頭収録されている。

セントサイモン系~リボー系・プリンスローズ系・ボワルセル系

今や「ファラリスの血を引いていないサラブレッドを探すのは困難である」と言われているが、現存するサラブレッド全てがこの馬の血を引いているとされるのがセントサイモンである。例えば、歴代の東京優駿優勝馬は1頭の例外なく血統内にセントサイモンの名前を見つけることができる。ただそれは母系まで含めての話であり、セントサイモンの直系馬は年々数を減らしている。

このページではダビスタ96に登場する11頭のセントサイモンの直系(リボー系・ボワルセル系・プリンスローズ系)種牡馬について扱う。ワイルドリスク系は対象種牡馬がいないので省略。

スインフォード系~ブレニム系・ブラントーム系

クラシック向けの底力溢れるスインフォード系は、活躍馬を多数輩出したプリメロや個性派種牡馬のモンタヴァル、有馬記念馬リードホーユーの父マラケートなど、日本とも関係が深い。ドイツの土着血統でもあり、近年になって活躍馬が相次いで登場したことで他のマイナー血統と比べれば需要と人気は高い(とは言っても障害用種牡馬として、ではあるが)。

ダビスタシリーズでも、2まではオペックホースがいたり、PS版では上述のリードホーユーやハヤテミグ、海外種牡馬のムトトが登場しているが、DS96に登場するのはボーザムとナトルーンの2頭のみ。どちらもスインフォードの仔ブランフォードの直系である。