フェアウェイ系・トムフール系

このページでは今やファラリス系の中で傍流となったフェアウェイ系とトムフール(ファラモンド)系について扱う。
ファロスの全弟にあたるフェアウェイは英愛リーディングサイアーを4度獲得した名種牡馬で子孫にも名馬が多かったが、70年代あたりから勢力を失い始めたところに後述する悲劇の数々が追い打ちとなり、現在ではもはや風前の灯となっている。ファラモンドを祖とするトムフールの系統は、直系こそ細いラインで辛うじて繋がっている状況ではあるがこちらも崖っぷちに立たされている。両系統ともに1996年の時点でもすでに衰退が進んでおり、DS96に登場するフェアウェイ系種牡馬は3頭(これ以前の作品には名競走馬にして迷種牡馬のグランディもいた)、トムフール系はメイワパッサー1頭だけである。

デフォルト種牡馬・公式パス種牡馬は系統図内ではオレンジ文字、IDのみ設定されていてパス非公開の種牡馬は グレーで表示している。なお、後者に関しては記事内では触れない。

  • Fairway 【フェアウェイ系】
    • Fair Trial 【フェアトライアル系】
      • Petition
        • ソルティンゴ
          • スズパレード
      • Palestine
        • Pall Mall
          • Sallust
            • タップオンウッド
    • Honeyway
      • Great Nephew
        • Shergar
          • アウザール

フェアウェイ系はイギリスを中心に繁栄し、ブリガディアジェラードなどの名馬も多数生まれたが、70年代に差し掛かるとフェアウェイの全兄ファロスの系統に押される形となり徐々にシェアを奪われていった。80年代にはダービー馬トロイの急死、シャーガーの誘拐といった悲劇が相次いだこともあり、以降急速に衰退していき、1996年の時点では往時の栄華は見る影もないほど勢力は縮小していた。古くはソロナウェーやハロウェーといった直系種牡馬が成功した日本でもグランディが壮絶な失敗に終わり、さらにはソルティンゴ事件も発生したりと不運が重なったこともあって復興は叶わなかった。

現在では現役種牡馬が軒並み退いたこともあり、フェアウェイ系の競走馬を見かけること自体稀となっている。ブルーピーターやブリガディアジェラードやコートマーシャルの直系もわずかながら残ってはいるもののどうにか命脈を保っている程度の規模であり、100年ほど続いたこの父系もいよいよ終焉が見えている。ブリガディアジェラードの末裔からはドバイゴールデンシャヒーンを勝ったケリーズランディングやアメリカの芝GI2勝を挙げたジョンズコールも出たが、残念なことにいずれもセン馬であった。マイナー父系マニアはさぞ歯噛みしたことだろう。


DS96のフェアウェイ系種牡馬は、父方の直系ラインのクロスが貧弱なこともあって、配合はもっぱら父の母方や父父母の血頼みとなっている。アウザールは母父のニジンスキー、スズパレードはスタミナアップとリボーのクロスに気性Aとそれぞれ武器を持つのに対し、血統表がスカスカでパラメータもさほど優秀ではないタップオンウッドはかなり苦しい。前2頭は母系の血統構築で採用される機会も多いが、タップオンウッドは母方に組み込まれることもほとんどなく、存在すら忘れ去られがちである。

  • Pharamond
    • Menow
      • Tom Fool 【トムフール系】
        • Buckpasser
          • メイワパッサー
          • Buckaroo
            • Spend a Buck

20世紀半ばに活躍したトムフールは種牡馬としても優秀であり、その息子のバックパサーも父同様成功を収めている。ブルードメアサイアーとしても名馬を次々と輩出したが、両馬ともにフィリーサイアーの傾向が強く、父系は徐々に先細りした。1996年の時点ではこれといって活躍馬はいなかったものの、数年後にスペンドアバック産駒のピコセントラルとアインシュタインがアメリカで活躍したり、シルバーバックの仔シルバーチャームが米二冠とドバイWCを制覇したりと、バックパサー系復興の期待が高まる時期でもあった。ただそれら活躍馬が種牡馬としてことごとく失敗、父系断絶は時間の問題となっている。


日本へ輸入されたトムフール系種牡馬はさほど多くなく、DS96に収録されているトムフール系種牡馬はメイワパッサーのみである。実績C+安定Bということで締めの父としてはかなり苦しいが、ファラモンド・マッチェム・ヒムヤー・ヘロドと面白4系統全てが異系であり、なおかつレイズアネイティヴ系とニックス関係にあるため母系構築の出番はそこそこ多い。余談ではあるが、ナスルーラを持ちながら面白系統にファロスがいないダビスタ内種牡馬はこの馬とミホシンザンだけである。

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