ニアークティックの直系はノーザンダンサー系が圧倒的なシェアを誇るが、一方でノーザンダンサーを経由しないアイスカペイドの系統も生き残っている。ノーザンダンサーの猛威に埋もれた形となったが、アイスカペイドからは優秀な産駒が多く出現し、それら産駒の活躍によって北米リーディングで2位にランクインしたこともある。DS96にも非ノーザンダンサーのニアークティック系種牡馬が3頭収録されており、そのいずれもがアイスカペイドの直系子孫である。アイスカペイドはノーザンダンサーと同じくニアークティック×ネイティヴダンサーの組み合わせなので、ノーザンダンサー系締めのアプローチがそのまま通りやすい。
ナスルーラ系~グレイソヴリン系・ネヴァーベンド系
ナスルーラの血筋と日本競馬の関わりは長く、そして深い。
ネヴァービートをはじめとしたネヴァーセイダイ系を皮切りに、グレイソヴリン、ボールドルーラー、プリンスリーギフト、ネヴァーベンド、レッドゴッド、フリートナスルーラなどの系統の種牡馬が続々と輸入され、大レースを中心に活躍馬が数多く出現した。DS96発売当時も影響力は大きく、一例として、1993年のクラシックは全てナスルーラの直系馬が制している。21世紀に入ってからは直系馬が大レースを勝つ機会はめっきり減り、どちらかというと母系にナスルーラを持つ馬の活躍が目立つようになっている。
ナスルーラ系~プリンスリーギフト系・ボールドルーラー系・レッドゴッド系
このページではナスルーラ系のうち、プリンスリーギフト系とボールドルーラー系、そしてレッドゴッド系について触れる。
いずれの系統も日本競馬に少なからず影響を与え、特にプリンスリーギフト系は70年代半ばから80年代にかけて隆盛した。グレイソヴリンやネヴァーベンドの系統同様、これらの系統も日本国内では衰退が著しいが、近年になって盛り返しつつある。
ロイヤルチャージャー(ターントゥ)系~ヘイルトゥリーズン系・サーゲイロード系
ネアルコ系第3の矢、というわけでロイヤルチャージャー系である。とは言ったものの、ターントゥ以外の系統はほぼ消滅しているので実質的にロイヤルチャージャー系=ターントゥ系とまとめても差し支えはないけれど、ニアークティック、ナスルーラと来てここだけ孫ってのも収まりが悪いので、あえて「ロイヤルチャージャー系」というくくりにした。
ダビスタ96にはヘイルトゥリーズン系とサーゲイロード系の種牡馬が9頭収録されている(なお、PS版にはファーストファミリー産駒のコトノアサブキが収録されている)。頭数が少ないので単一記事でまとめることとする。ネアルコ直系ではあるものの、いずれもネアルコは5代以遠のため、母系にダンテを持つスティールハート以外はネアルコのクロスを使うことができない。
ネアルコ傍系~ダンテ系・モスボロー系
ネアルコから派生した大父系がニアークティック(≒ノーザンダンサー)、ナスルーラ、ターントゥの3本であることは衆目の一致するところと思われるが、後継のラインはもちろんこの他にもある。ダビスタ内にはダンテ系2頭とモスボロー系1頭の、計3頭の種牡馬が収録されている。いずれも1996年の時点ですでにマイナー父系であり、現在日本ではどちらも断絶している。