ダビスタ96発売から四半世紀以上が経った今、改めて種牡馬リストを眺めると「この時代って父系のバリエーションが多いなあ」としみじみ思う。1996年当時もノーザンダンサー系がマジョリティでミスプロがぐんぐん父系を広げていたけど、近年ではその傾向にますます拍車がかかっている。栄える系統があれば衰える系統も当然あるわけで、ダビスタに登場する父系の今を調べてみたら、1996年時点ではまだ活気があった系統がローカル血統になってしまったり、元よりマイナーだった父系はさらに勢力が縮小してしまい今や消滅寸前となっていたりと、大半が淘汰の荒波に呑み込まれてしまっていた。最新作のダビスタもヘイルトゥリーズンとノーザンダンサーとミスプロだけでリストの大半を占めているしなあ。そりゃ現実の競馬がそうなってんだからゲームもそれに沿うってのは当然ではあるんだけど、こうまでメジャー父系だらけだと情緒ってもんがないよね。現実では冷遇されているマイナー父系から強豪馬を出すってのも競馬ゲームの醍醐味なんだけど、それすら味わえないってのはなんとも世知辛い。
というわけで、DS96に収録されている父系をざっくり俯瞰して、当時の状況と今の状況、DS96における扱いなんかを振り返ってみようと思う。