DS96の父系

ダビスタ96発売から四半世紀以上が経った今、改めて種牡馬リストを眺めると「この時代って父系のバリエーションが多いなあ」としみじみ思う。1996年当時もノーザンダンサー系がマジョリティでミスプロがぐんぐん父系を広げていたけど、近年ではその傾向にますます拍車がかかっている。栄える系統があれば衰える系統も当然あるわけで、ダビスタに登場する父系の今を調べてみたら、1996年時点ではまだ活気があった系統がローカル血統になってしまったり、元よりマイナーだった父系はさらに勢力が縮小してしまい今や消滅寸前となっていたりと、大半が淘汰の荒波に呑み込まれてしまっていた。最新作のダビスタもヘイルトゥリーズンとノーザンダンサーとミスプロだけでリストの大半を占めているしなあ。そりゃ現実の競馬がそうなってんだからゲームもそれに沿うってのは当然ではあるんだけど、こうまでメジャー父系だらけだと情緒ってもんがないよね。現実では冷遇されているマイナー父系から強豪馬を出すってのも競馬ゲームの醍醐味なんだけど、それすら味わえないってのはなんとも世知辛い。

というわけで、DS96に収録されている父系をざっくり俯瞰して、当時の状況と今の状況、DS96における扱いなんかを振り返ってみようと思う。

■エクリプス~ファラリス系

■エクリプス~ハンプトン系

  • Hampton【ハンプトン系】 →ハンプトン系
    • (中略)
      • San-in-Law 《サンインロー系》
        • (中略)
          • Herbager 
    • (中略)
      • Gainsborough
        • (中略)
          • Fine Top 《ファイントップ系》
        • Hyperion 《ハイペリオン系》
          • Owen Tudor 《オーエンテューダー系》
          • Rockfella 《ロックフェラ系》
            • チャイナロック
          • Kahled 《カーレッド系》
          • Aureole 《オリオール系》

■エクリプス~セントサイモン系

  • St.Simon【セントサイモン系】 →セントサイモン系
    • (中略)
      • Prince Rose 《プリンスローズ系》
        • Prince Chevalier 
        • Princequillo 《プリンスキロ系》
        • Prince Bio 《プリンスビオ系》
    • (中略)
      • Bois Roussel 《ボワルセル系》
        • ヒンドスタン
        • (中略)
          • Gallant Man
    • (中略)
      • Ribot 《リボー系》

■エクリプス~スインフォード系

  • Swinford【スインフォード系】 →スインフォード系
    • Blandford
      • Blenhim 《ブレニム系》
      • Brantome 《ブラントーム系》

■エクリプス~テディ系

■マッチェム系~マンノウォー系

  • Man o'War【マンノウォー系】 →マッチェム系
    • War Relic
      • Relic 《レリック系》
      • Intent 《インテント系》

■ヘロド系~トウルビヨン系

  • Tourbillon【トウルビヨン系】 →ヘロド系
    • Djebel
      • Clarion 《クラリオン系》
      • My Babu 《マイバブー系》
※ヒムヤー系は直系種牡馬がDS96に登場しないため省略

これら父系のうち、現在でも勢力を維持しているのはニアークティック(ノーザンダンサー)、ナスルーラ(ボールドルーラー、グレイソヴリン)、ネイティヴダンサー(ミスタープロスペクター)、ターントゥ(ヘイルトゥリーズン)くらい。他の系統は著しく衰退して零細血統となっており、消滅しかかっている系統も少なくない。

メジャー父系内の大系統でも淘汰は起こっている。ノーザンダンサー系ではノーザンテースト系がほぼ断絶、ニジンスキーやリファールが絶滅しかかっており、ダークエンジェルの出現で復興したトライマイベスト系の例もあるが、多くの小系統が絶滅ないしはそれに近い状態となっている。ナスルーラ系ではネヴァーベンドやレッドゴッドも往時の存在感を示せなくなっており、ミスプロ系でもミスワキやコンキスタドールシェロやウッドマンの系統は消えかかっている。

大きく栄えた系統でも時代のニーズに合わなければいずれ滅びる、というのは競馬の常ではあるけれど、やはり名馬の血筋が絶えるのは寂しいものがある。後継がイマイチだったセクレタリアトはまだしも、リボーやニジンスキー、ミルリーフといった歴史的名馬の系統ですら見る影もなくなっているというのは昔では想像すらしなかった事態だ。

ダビスタをプレイしていて、現実世界では滅びつつある系統から強い牡馬が出たりすると「この馬が現実にいたらなあ……」と夢想せずにいられない。

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