ノーザンダンサー系その3は、1と2で取り上げなかったノーザンダンサー直系種牡馬に触れる。日本にも多くのノーザンダンサー直仔種牡馬が輸入されており、ダビスタに登場する種牡馬以外にもニジンスキーの全弟ミンスキーやノーザンテーストの全弟サドンソーなどがいたものの、いずれもノーザンダンサー系の中ではマイナーな存在であり、現在ではその多くが断絶ないしはそれに近い状態となっている(ついでに、ノーザンダンサーの全弟ノーザンネイティヴも輸入されているが、こちらも父としては失敗に終わっている)。日本へ輸送される途中に急死しちゃって1頭も産駒を残せなかったテイトギャラリー(サドラーズウェルズの全弟)が無事だったら、どうなっていたんだろうねえ。
デフォルト種牡馬・公式パス種牡馬は系統図内ではオレンジ文字、IDのみ設定されていてパス非公開の種牡馬は グレーで表示している。なお、後者に関しては記事内では触れない。
- Nearctic
- Northern Dancer 【ノーザンダンサー系】
- Northfields
- ノーパスノーセール
- The Minstrel
- プルラリズム
- シルヴァーヴォイス
- ロングリート
- Topsider
- アサティス
- デュラブ
- コリムスキー
- メリーナイス
- Northern Baby
- スリルショー
- ノーザンディクテイター
- スイフトスワロー
- シェルシュールドール
- ワッスルタッチ
- El Gran Senor
- ロドリゴデトリアーノ
- Far North
- ファストトパーズ
- Be My Guest
- Assert
- ダンスホール
- Assert
- トライマイベスト
- ラストタイクーン
- セクレト
- グロウ
- パレスダンサー
- Fairy King
- Northfields
- Northern Dancer 【ノーザンダンサー系】
ノーパスノーセルの父ノースフィールズはノーザンダンサー系の中では地味な存在で、母父としてサンジョヴィートを出したのが目立つ程度であり、父系自体はほぼ断絶状態である。ノーパスノーセール自身は海外供用時代にイタリアのGI馬を出しはしたが、日本では重賞勝ち馬を出せずに終わった。DS96では実績Bながら安定Cということもあって、Sランク馬を輩出している。
ザミンストレルは英愛ダービーとキングジョージを勝った名馬で、種牡馬としても一定の成功を収めた。DS96発売の1996年には孫にあたるシガーがGI10勝を含む15連勝を達成したが、同馬は無精子症のため産駒を残すことができず、以降この系統から目立った活躍馬は現れなかった。日本においてもこの系統が成功したとは言い難い。DS96に登場する直系種牡馬のうち、シルヴァーヴォイスは中堅どころ、プルラリズムは下級レベルといったところ。いずれもSランク馬は確認されていない。
トップサイダーは大レースの勝ち鞍こそ無かったものの種牡馬としては成功し、産駒に豊かなスピードと激しい気性を伝えた。日本ではアサティスやデュラブの父として、また、白毛馬シラユキヒメのBMSとしても馴染み深い。アサティスの初期産駒はマイルCSで大波乱の立役者となったメイショウテゾロが目立つ程度だったが、その後GI2勝のウイングアローやダート重賞5勝のスマートボーイが活躍した。DS96におけるアサティスはノーザンダンサー系のみならずゲーム内でもトップクラスの種牡馬であり、ハイクラスの産駒を複数出している。
コリムスキーは一流馬と呼べる産駒がメリーナイスくらいしかおらず、直系は早々に断絶した。そのメリーナイスはDS96においては、スワップスやプリンスリーギフトなどを持ってはいるけど面白系統が2種しかなく、ノーザンダンサー系の中ではさほど人気がないものの、Sランク産駒を輩出するだけのポテンシャルは持っている。
ノーザンベイビーはノーザンダンサー系の中でも地味な存在であり、活躍馬に牝馬が多かったこともあって父系は続かなかった。スリルショーは重賞馬こそ出したものの成功とまではいかず、2000年に中国へ輸出された。DS96のスリルショーはパラメータや血統が中途半端であるのに加えて成長型が早熟ということもあり、中堅どころの評価に留まっている。余談だが、初代エルコンドルパサーの父がこのスリルショーである。
ノーザンディクテイターは比較的早い時期に日本へ導入され、大物こそ出さなかったものの芝ダートを問わず堅実に走る産駒を出す傾向にあり、中央のサイアーランキングでは5位にランクインしたこともある。後継種牡馬に恵まれなかったため父系は繋がらなかったが、BMSとしてウメノファイバーを出している。DS96のノーザンディクテイターは現実の「堅実だけど突き抜けない」が再現されており、直仔から強力な産駒は確認されていない。ただ、ネイティヴダンサーやナスルーラを利用した非面白配合の母父としてはわりと重宝されている。
DS96のチャンピオンサイアー・スイフトスワローは当時の種牡馬ランキング順位を引き合いに「ゲーム内では有能なのに現実はwww」と嘲笑されることもあったが、1996年以前にはスイフトセイダイやチャンピオンスターなどダートの強豪やダービー2着のサニースワローなどを輩出しており、1991年には地方リーディングを獲得もしている優秀な種牡馬なのである。後継種牡馬はさっぱりではあったものの、DS96発売の翌年には母父にスイフトスワローを持つサニーブライアンが春のクラシック二冠を達成している。DS96のスイフトスワローは安定Cでハイペリオン2本持ちということもあり、とりわけワイルドアゲインやノーザンテーストの肌と配合されて強力な産駒を数多く輩出した。「スイフトスワローは数で勝ってはいるけどトップクラスは他の種牡馬のほうが強い」と言われることもあるが、DS96における実戦最強型は、芝ダート共にスイフトスワローから出現している。
シェルシュールドールは仏GIIIを勝っただけの二流馬であったが、父がノーザンダンサーで母が凱旋門賞馬という血筋を買われて日本へ輸入された。ただ、繋養先が西山牧場ということもあり、重賞入着級を輩出するのがやっとという有り様だった。DS96でも目立たない存在であったが、近年になりネヴァーベンドやナスルーラを活用した配合によるSランク産駒が続々と登場。良血馬の意地を見せた形となっている。
ワッスルタッチは血統(祖母がヘイローの母コスマーで、半兄にはKYダービー馬のキャノネイド)が評価され、幼駒時代のセールでは510万ドルで落札されたが競走成績は振るわなかった。日本へ輸入されからはキソジゴールドなどの活躍馬を出しはしたものの父系は続かなかった。DS96では実績B+安定Aというパラメータが足を引っ張る形となり突き抜けた産駒はいないものの、Aランク上位レベルを輩出可能な能力は持っている。
エルグランセニョールはサドラーズウェルズやセクレトやレインボークエストといった強豪馬と同期であり、セクレトに惜敗したダービー以外は全て完勝、国際クラシフィケーションでは138を獲得し世代最強の評価を得た。種牡馬としてはロドリゴデトリアーノやベルメッツなどを輩出して一定の成功を収めはしたが、直仔種牡馬たちが振るわず父系は消滅しかかっている。母父としてはエンパイアメーカーやグランドスラムなどを輩出してる。DS96におけるエルグランセニョールは面白配合にしやすいうえにバックパサーやトムフールを活用できるため、サドラーズウェルズやダンチヒなど海外繋養のノーザンダンサー直系種牡馬の中では上位の存在である。
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